嫁泣き岬

上杉香緒里( 上杉香緒裡 ) 嫁泣き岬歌詞
1.嫁泣き岬

作詞:池田充男
作曲:岡千秋

はれて夫婦の 契りもせずに
三日三晩を のみ明かし
ゆくぜと錨を あげたひと
海の男の あなたのために
こころ清めて 新妻が
船を見送る 嫁泣き岬

小町むすめと 言われたわたし
弁天祭で 見そめられ
漁師の女房に なりました
ご無事祈って 水神さまへ
きょうがおんなの 初仕事
両手合わせる 嫁泣き岬

俺のいのちは おまえのいのち
耳にのこした その声が
今夜もわたしを 熱くする
大漁みやげの 旗なびかせて
つよいあなたが 帰るまで
わたし泣かない 嫁泣き岬


2.おんなの川

作詞:池田充男
作曲:岡千秋

母という名の ゆたかな川に
こころおよばぬ 川もある
その川に 身をまかせ
おんな三十路を ながれてきたが
今もひとりの 笹小舟

岸にぶつかり 早瀬にもまれ
渦にまかれて 傷ついて
たどりつく 浮世橋
花はくれない 柳はみどり
しばし憩の ゆめをみる

俺でいいのか わくらば舟で
それでいいのと 頷(うなず)いた
泣かせてよ おもいきり
明日にはぐれた 似たものどうし
いのち繋(つな)いで ふたり川